Graphillionで最長片道切符のルート探索(3) 現時点での本州内のルートとか
久しぶりにGraphillionをいじっていたら、新しいバージョンが公開されていたので、以前挫折したWindowsPCへの導入を試みたところ、あっさりと成功してしまった。ということで、ルート探索でいくつか遊んでみた。
この記事の執筆時点(2015/01/26)における最長片道切符の本州内ルート(中小国→小倉の最長ルート)は、以下のようになる。(Yahoo!地図をもとに作成)
赤いほうが営業キロベース、青い方は運賃計算キロベースで計算した結果である。とくに東日本で大きくルートが異なっている。
運賃計算の特例や、災害で長期運休となっている区間の扱いについては、
- 岩国・櫛ケ浜間で山陽本線(柳井経由)を使用しない
- 新下関・小倉間で新幹線と在来線の同時使用不可
- 釜石・宮古間およびいわき・岩沼間は代行バスが無いため使用しない
- 気仙沼線BRT仮復旧区間は、営業キロは鉄道線のものを使用、運賃計算キロは0kmとする
とした。
常磐線(竜田-原ノ町)の代行バスが運行開始すれば、このルートは大きく変化して以下のようになる。
北陸新幹線の開業後も、在来線が新幹線に置き換わる形でのルート変更しか無いが、仙石線と東北本線の連絡線(仙石東北ライン)が開業すると、東北全体でルートが変化するようだ。ただ、こちらは運賃の扱いがまだ発表されていないようなので掲載はしない。
さらにおまけとして、常磐線代行バス運行開始後の、出発地に戻ってくるルートのうち最長のものを載せておく。これの列挙は、片道ルートでpaths(start, goal)としていた部分をcycles()にすれば良いだけなので簡単だ。
普通の最長片道切符では、自宅から稚内まで行き、肥前山口からまた帰るという手間がかかるが、このルートならどこから始めても出発駅に戻って来られるので、ある意味お得かもしれない。